13 日本の大学は入りさえすれば、授業に出ずに遊んでいても、なんとか卒業することができるが、アメリカの大学ではそういうわけにはいかないそうだ。留学経験のある友だちによると、宿題はたくさん出るし、夜遅くまでプロジェクトの集まりがあったりして、ゆっくりおしゃべりしたり、映画を見に行ったりする暇はぜ んぜんなかったと言っていた。
日本の学生に授業に出ないわけを聞いてみると、出ても役にたたないとか、先生の話がつまらないとか言う。また、会社に就職したらもう遊べなくなるから、大学生のうちに十分遊んでおきたいという人もいた。学生の勝手な言い訳ではあるが、確かに日本の大学の授業はつまらないものが多い。20年も前に作った ノートを見ながら講義をしていた先生もいるし、学生の顔を見ずに黒板に向かって小さな声で話している先生もいる。それを考えると教授の方にも、学生が授業をさぼる責任がないとは言えない。 (MP3)