1 佐藤さんの計算機、ちょっと拝借してもかまいませんか。
2 いつもうるさい妹が、今日はめずらしく静かに勉強していると思っていたら、私の秘密のメールを見ていたらしい。あんなメールを妹に見られたら、すごく困る。あのメールに書いてあったことをお母さんに言われたらどうしよう。あのコトがバレたらすごく叱られる。急に妹が怖くなった。
3 いつも忙しい時にセールスの電話をかけられて迷惑しています。
4 北島さん、
来月四国に来られるそうですね。旅館はもう予約されましたか?実は道後温泉のすぐ近くに私の幼なじみのやっている旅館があります。静かで落ち着けるところです。まだ旅館を決められていないのなら、私からその旅館の主人に電話しておきますよ。遠慮なくおっしゃってください。
野中
5 バーモント州にあるこの私立高校は、厳しいが独創的な教育をしていると言われています。卒業者の中には起業家として大成功した人やピューリッツア賞をもらった国際的なジャーナリストなど、偉い人がたくさんいます。キャンパスはバーモントの学校としてはそんなに広くはないですが、静かな森の中にあり勉強するのには最高の環境だと思います。
6 4月19日午後3時15分頃、名古屋銀行桜池支店にピストルを手にした二人の男が入って来た。男たちは顔を見られないように黒いスキーマスクをかぶっていた。男達は集められるだけ集めた札をボストンバッグにいれ、20分後に裏口から逃げて行った。
4時半過ぎに何回電話してもだれも出ないのをおかしいと思った出張中の課長が警察に連絡した。パトカーが着いた時には、銀行員は五人とも手足を縛られ、声を出せないように口にストッキングを入れられたままだった。
銀行員の一人が男たちの乗った車のナンバーを覚えていたため、二人の男は四時間後にバッティングセンターで球を打っているところを発見された。二人ともまだ 17才で遊ぶ金がほしくてやったらしい.二人が通っていた高校の教師やクラスメート達は、「まさか、あんなやさしい子たちが、、、。」と信じられない様子だった。持っていたピストルはおもちゃだったことがわかった。
7 人間関係は本当に難しい。小さな誤解が誤解を生み、そのままにしておいたら大きな問題になってしまうことも時々あるものだ。誤解が原因で仕事が失敗してしまった話も時々聞かれる。私も自分の経験から、何か誤解があると思ったら、必ずすぐ対処しなければならないということを学んだ。それが成功する付き合い方の基本だと思う。
8 もちろん負けたくはないだろうが、勝つことだけがスポーツの目的ではない。健康な体を作り、強い精神力を養うことの方が、勝ち負けよりも意義がある。
9 余計なことかもしれませんが、この住所に手紙を出したら戻って来てしまいました。もしかすると間違っているかもしれませんから、もう一度確認した方がいいんじゃないでしょうか。
10 京都市内はまっすぐな道が左右に交差するようにデザインされているため、観光客もあまり道に迷う心配がない。それはいいことだと思うが、残念なのは歴史のある古い建物がどんどん壊されて、新しい建物に建て直されていることだ。外国の町では都市計画に関する規制が厳しい。その結果、ヨーロッパには中世の村や町が昔のまま残されているところがたくさんある。そのような場所を訪れると京都の失われた美しさを想像しないわけにはいかなくなる。確かに古い建物は不便なことがたくさんあるが、深い歴史のある京都の遺産をなるべく次の世代に残してあげたいものだ。
11 一人で住むことは別に怖くはないですけど、やっぱりちょっと寂しいですねえ。最近はそういう人達のために、帰ってくると「お帰りなさい!」と言ってくれる人形があるらしいです。かなり売れているって新聞に書いてありました。私も買おうかな。
12 前回の講演では阪大の心理学科の教授が、いくつも分かりやすい例を出しながら、音楽が子どもの脳の発達にどんな影響があるかについて話されました。一時間ぐらいの短い講演でしたが、内容の濃いものだったと思います。次回の講演でも、子どもの可能性を広げることに役立つお話を聞かせてもらえると嬉しいです。
13 地球の資源の限界や人口の増加を考えると、このまま人類が永久に地球に住むのは不可能だと考えられている。では、人類がほかの惑星に住むことは可能だろうか。夢のような話だが、まじめに惑星移住計画を考えている科学者もいるそうだ。火星などの惑星に生命の存在が確認されれば、その計画にもっと多くの人が注目するかもしれない。
14 先日私が席をはずしているときに、あわてた声で家内からすぐに連絡してほしいと留守電が入っていた。いつもと様子が違うので、何か大変なことがあったらしいと思い、急いで電話してみると、息子が逮捕されたということだった。初めは聞き間違えたのだと思った。うちの子が逮捕されただって?そんなことがあるはずはない。絶対に間違いのはずだ。人に迷惑をかけるようなことだけはしないようにと育てたつもりだ。
私はすぐに上着も持たずに警察に行ってみた。着いてみたら、息子は青い顔をして警察の質問に答えているところだった。警察の話によると、駅前で集まっていたグループに警察が声をかけたら突然みんな逃げたと言うことだった。子どもたちが集まっていた場所には、その近くの店で盗まれたCDが何枚も残されていたそうだ。息子はそのあとゲームセンターにいるところを見つかり警察に連れて来られたらしい。
警察で三時間ほど待ったが、その日は息子に会わせてもらえず、明朝迎えにくるようにと言われた。家に帰って何があったか家内に話すと、家内は泣きながら寝室に入ったまま出てこなかった。私は何をする気にもなれなかった。一人で座っていると、いろいろなことを思い出した。嫌がる息子の手を引いて幼稚園に連れて行ったこと、デパートで迷子になったこと、裏庭で育てていた花に毎朝いっしょに水をやったこと、友だちを誘って海へ泳ぎに行った時、息子が楽しそうに砂の上に字を書いたり消したりして遊んでいたこと、、。
私が仕事に追われ、家庭から離れていた間に、私が幸せだと信じていた家庭は実はすっかりこわれていたのかもしれない。息子が何に悩んでいるかも、何に興味を持っているかも私は知らない。どんな友達と付き合っているのかさえ聞いたことがない。家内に家族旅行をしようと言われても、疲れているからと言い訳をして断ってばかりだった。私は父親として家族のためにやるべきことをちっともやっていなかったのではないだろうか。
明日息子に会ったら何と言えばいいのだろう。考えても考えても答えは出なかった。