Assignment 28A (10-16)

10.お忙しいところすみません。実は先日お送りしたサンプル商品のことについて、もう少し詳しく説明させていただきたいと思ってお邪魔いたしました。恐れ入りますが、ちょっとお時間いただくわけにはいきませんか。

11.農学部に入ったのは、べつに農業に興味があったわけじゃなくて、そこが一番入りやすい学部だったからだ。ほかの学生もみんな同じらしく、だれも宿題さえしないで、パチンコに行ったり麻雀をやったりしている。その中で中国出身の留学生のリーさんだけは違っていた。みんなが誘ってもあまり出かけず、図書館で勉強ばかりしていた。家族の住むモンゴルの南の方の小さな村にできるだけ、日本の農業技術を持って帰り、村の生活を豊かにしたいという夢があるのだそうだ。それを聞いた時、遊ぶことばかり考えている日本人の学生はなんて甘いのだろうと恥ずかしくなった。

12.「ねえ、うちの企画部に入った東田っていう女の人、知ってる?」
「うん、髪が長くていつもブランド物の服着ている人でしょ?」
「彼女ね、夕べ子どもが熱を出して寝ているっているから、先に帰らせてあげたのよ。それなのにね、私が11時過ぎに帰る時、彼女が親しそうにビジネスマン風の男とタクシーに乗ろうとしているところを見ちゃったのよ。」
「マジ?」
「ちょっと距離があったことはあったけど、あのコート、間違いないわ。みんなが遅くまで残業しているのに、どういうつもりかしら。腹が立つわね。あんな人は早く辞めさせなきゃ。」
「落ち着いてよ。それだけで辞めさせるわけにはいかないじゃないの。」
「それはそうだけど、、。それにしても頭に来るわ。勤務時間中に事務所でタバコすってることもあるし、。」
「面接に来た時はよさそうな人に見えたのに、、。一緒に仕事をするまでは、人ってわからないわねえ。」

13.次のセミナーで私が会社の代表として話させてもらうことになった。こんなに責任の重いプロジェクトをやらせてもらうのはここに就職して初めてのことだ。セミナーが始まるまでまだ2か月もあるが、もう緊張している。セミナーには部長や課長も出席なさるし、外国のクライエントも招待する予定なので、プレゼンで失敗すれば会社の名前に傷がついてしまう。がんばらなければ。

14.エリちゃんの作ってくれる物は何でもおいしいのだが、どれもちょっとだけ僕には塩からい。僕は京都出身で、薄味に慣れているので、エリちゃんの料理を食べた後はのどがかわいてしょうがない。でもせっかく僕のために作ってくれるのに、そんなことを言ったら傷つけてしまうような気がして、やっぱり言えない。

15.私の右腕には肩から10センチほど下に小さな傷がある。五年ほど前、北アルプスに登った時、縛っておいたロープが切れて、3メートルほど下に落ちた時にできたものだ。その時はひどく血が出てびっくりしたが、幸い深い傷ではなかったので、すぐ治り、今はよく見なければわからないほど薄くなった。

16.子どもがスーパーやコンビニで選ぶのは、いつも歯に悪いチョコレートやガムや中に何が入っているのかわからないようなお菓子ばかりだ。食事も好きなのはマクドのハンバーガーやラーメンやカレーライス。いくら好きだと言っても、そんなものばかり食べさせているわけにはいかない。成長期の子どもには無理にでも、魚や野菜や果物を食べさせなければ骨が強くならないし、体力もつけることができない。幸い、上の娘は好き嫌いがなくて助かるが、下の子はにんじんもピーマンもたまねぎもだめで、お弁当に入れておいても必ず残してしまう。なるべく肉料理に混ぜたりして食べさせるようにしているが、必要なビタミンを取らせるのはなかなか難しい。