7 夏は涼しくて冬は暖かい。そんなところには、だれでも住んでみたいと思うはずだ。フランスの南にあるニースはそんなところだ。世界中から、お金持ちの人が集まってきて、ゴージャスなバケーションを過ごしている。貧乏な私には縁のないところだ。 (MP3)
8 一月の成人式には、やっぱりふりそでを着て出席したいと思う女性は多いが、現代の女性の中には、着物が一人で着られる人はほとんどいない。着物を着るためには、わざわざ美容院に行って着せてもらわなくてはいけない。前の世代の女性は、自分の母親や祖母から着物の着方を教えてもらったそうだが、今はも うそんな習慣はなくなってきている。うちの母親も、昔はちゃんと一人で着物が着られたが、今は洋服しか着ないので、帯のしめ方もすっかり忘れてしまったと言っていた。
和服は確かにきれいだが、今の日本人のライフスタイルには合わないだろう。人に手伝ってもらわなくちゃ着られないし、着物を着て出かけられるところはそんなにないし、歩きにくいし、それに、何より、着物は高い。一生に何度も着な いもののために、大金を払って買うより、今の若い人は、そのお金で旅行をした方がいいと思うんじゃないだろうか。しかし、日本の伝統である着物が日本の習慣の中から消えてしまうのは残念なことかもしれない。 (MP3)9 外国でホームシックになってしまう原因は色々あると思うが、その一つは、慣れた食べ物が食べられないということだろう。私は洋食が好きだし、べつに米 がなくてはいやだということもないので、どこの国に行っても大丈夫なつもりだったが、去年アメリカの南部の小さい町に行って三か月ほど過ぎた時、どうして も日本の焼き肉や焼そばやラーメンが食べたくて仕方がなくなってしまった。作りたくても、日本人の少ない町では材料が手に入らない。外国にいるのだから仕 方がないと思ってあきらめていたが、そんな時、日本から来た知り合いが、みやげに日本のうどんを持ってきてくれた。そのうどんは、今まで食べたどのうどん よりおいしかった。ほんの少しだけホームシックを治す薬になった。 (MP3)
10 低カロリーの食品は今日本ではとても人気がある。色々な食品会社は次から次へ新しい製品を開発してマーケットに出している。しかし、健康のためとい うより、ダイエットのために買う人の方が多いのではないだろうか。やせるためだったら、いくらお金を払ってもかまわないという若い女性をターゲットにした 物もたくさん売っている。ウエストを細くするためのクリームは、ひとつ三万円という、とんでもない値段でも、結婚前の女性の間ではよく売れるそうだ。本当 に細くなるのかどうかは、三万円払って使ってみなくちゃわからないが、、。 (MP3)